更年期が近くなってくると、身体の変化がいろいろあるかと思います。
高血圧もその一つ。
以前は血圧が低いくらいだったから、今まで正常だったから…
そんな人は注意!
ほったらかさず、血圧を測ってみましょう。
高血圧予備軍は40代で、32.4%、50代で58.3%、60代で74.9%と年齢とともに増えています。
もしかしたら、昔は正常だった人も、変わっているかもしれません。
なぜ更年期を迎える50代からグッと予備軍が増えているのか。
更年期と血圧にはちゃんと関係があるのです。
更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ります。
そのため、ホルモンのバランスが崩れて、
めまい、動悸、イライラする、頭痛、ほてりなどの症状がみられます。
更年期高血圧の場合、エストロゲンの減少に伴って、
血圧をコントロールしている自律神経の働きが乱れることが大きな影響を与えていると言われています。
以外の細胞で使われるカルシウムは微量ですが、心臓や神経の働きをコントロールするなど、大切な働きをします。
血液中のカルシウム濃度が低くなると、骨からカルシウムを溶け出して不足を補います。
カルシウム不足がずっと続くと骨からの補給分が増えて、
その結果、血液中のカルシウム濃度が高くなります。
血液中のカルシウム濃度が高くなると、カルシウムは血管の壁に取り込まれ壁を収縮させます。
すると、血液の流れが悪くなり、心臓は強い力で血液を送り出そうとします。
その結果、血圧が上昇し高血圧になりやすいのです。
また、カルシウムはナトリウムを尿へ排出するのを促す効果も期待されています。
さらに、牛乳に含まれるたんぱく質のカゼインが消化されてできるペプチドという物質には、血圧を上げるアンジオテンシン変換酵素の働きを阻害するため、牛乳の2つの働きで高血圧を予防・改善することが期待されます。