閉経を迎える前後は、女性にとっていろいろな身体の変化が起こる時期ですが、骨にも大きな変化が現れます。
閉経と骨との関係をまず知りましょう。
血液中には、カルシウムが一定濃度に保たれています。
カルシウムは神経の伝達など大切な働きをするためです。
しかし、血液中のカルシウムが減ると、その不足分を骨から溶かして補います。
この状態が続くと、骨がスカスカ状態の骨粗鬆症になります。
女性ホルモンのエストロゲンは、骨から血液中にカルシウムが溶け出すのを抑える蛇口のような働きをします。
更年期を迎え、女性ホルモンが減ってくると、骨からのカルシウム流出を抑える力が弱まるため、溶けだすカルシウムが増えます。
骨を作るのが溶け出すのに追いつかなくなると、だんだんと骨密度が低下、骨粗鬆症へと進行していくのです。
女性ホルモンの低下を避けることはできないので、それに備えて、カルシウムをしっかり摂ることが大切!
また、一番いいのは若いころから強い骨をもっておくこと。もともと骨密度のピークが高ければ、骨密度が低下しても、骨粗鬆症になる程度まではいかないからです。
でも今からでも大丈夫!
牛乳・乳製品でしっかりカルシウムを摂って、
運動!
骨密度低下をゆっくりにしましょう。